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趙薇の新譜「双Double」

前のアルバム「飄」が出て、1年もたたぬうちに新譜が出ました。私はてっきり「飄」のリミックス版なのかと思ったのですが、紛うかたなき新譜です。タイトルが示すとおりに、趙薇は二つのタイプを意図的に演じ分けることで、一枚で二度美味しいという魅力あるアルバムになっています。
 この二つのタイプとは、従来から歌手として持っていた二つの側面を意識的に取り合わせたものです。趙薇ファンならご承知の通り、デビュー当時の「還珠格格」で歌っていた「有一個姑娘」や、後にアルバム「愛情大魔咒」で定着したようなポップ系の軽いノリというのがあって、これが彼女の基本なのかもしれませんが、もう一方では「情深深雨濛濛」のなかで歌っていた「離別的車站」のようなバラード系(というか、しっとり系というか(^^;)があり、こちらで私は趙薇に目覚めたところがあるので、こちらも捨てがたいものがあります。ま、この一見矛盾したキャラクタの落差が彼女の魅力になっているわけですが(^^;)

 というわけで、冒頭の來得及的明天(アンチ・エイズ・キャンペーン曲)から「痛苦之歌」までしっとり系で行った後、いきなり「我和上官燕」でポップになり、「不要告別」でまたしっとり系に戻ります。全11曲のうち、ポップ系は4曲だけですね。ちょいとバランス的には少し足りないですね。三人のプロデューサー、シンガポールの李偉菘はポップ系、台灣の陳偉、大陸の王黎光のふたりでバラード系という分担だったようで、三等分したとあれば、こんなものかもしれませんが。

 全体を聞いてみての感想としては、どうも耳に残るのはポップ系の方なんですね(^^;)今回のアルバムに限っては、ポップ系の歌の方がよいです。「夜長夢多」は誰かの歌のカバーかもしれませんが、結構好きです。少しかすれ気味の甘い声に反応してしまうという方、強くおすすめです(笑)。ただ、最後の2曲「發現」「愛」は、演歌的ノリが濃厚なので、私はデジタルプレーヤーの方からは削除してしまいました…生理的にだめなんです、演歌は(^^;)
 とはいえ他の曲は上々のできですし、ミニアルバムがついていて、カバーにも出ている二通りのビッキーの姿が楽しめるので、是非手に入れたい一枚ですな。
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