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萬芳「斷線」

必聴!
なんだか中華ネタ最近書いていなかったですね。さきほど萬芳を聞きながら、バーボンを嘗めていて、急にそんなことを思い出しました。

萬芳のCDを最初に買ったのは明確な理由がありました。それは香港映画)」「新不了情(つきせぬ想い)」に思いっきりハマッたためです。恐らく九三年だったと思いますが、私にとっては最良とも言える香港映画である「新難兄難弟(月夜の願い)」が公開されていて、記憶に値する一年でした。特に「新不了情」はアニタ・ユン(袁詠儀)の出世作であり、この中で演じた白血病に苦しめられながらも明るく生きる少女の造型はアニタ・ユンの女優としてのキャラクタをほとんど決定づけたといえるのではないかと思います。いや~、これは良い作品です。お約束と思いながらも涙腺が刺激されてしまうという奴ですね。

この映画を見た直後は暫く頭の中を主題歌「新不了情」が大音響で流れている感じで、主題歌を歌う萬芳のCD「斷線」(93年)をたまたま渋谷か新宿のVirgin(たぶん、)で見かけた私は即購入いたしました(^^;)

デビューアルバム
 私の知る限りでは、萬芳は「斷線」以前にも二つのアルバム「貼心」(92年)「真情」(93年)を出していますが、やはり「斷線」が代表作というのは衆目一致するところで、アニタ・ユン同様、萬芳の評価を定めたアルバムといって良いでしょう。その後、「就值得愛了嗎?」(96年)と出し、これまたドラマの主題歌が中心のアルバムです。手元にほかにもコンピレーションアルバムが何枚かあるのだけれど、どういう素性か聞いてみないとわかんないな…どんなんだったか、忘れてしまった(^^;)

少し大人っぽく
今回久しぶりに聞いてみて、やっぱり歌手としての萬芳は良くも悪しくも平均的な歌手だと思いました。でも、その実力は決して侮れません。しっとりとした情感豊かな歌いぶりはサラ・チェン(陳淑華)以上とすら思います。

映画の主題歌となった「新不了情」もそうですが、歌手の個性が前面に出ては寧ろマイナスというケースもあります。そういう意味では前回紹介した娃娃などでは、この歌は歌えなかったといえるでしょうどんな歌でも心地よく歌って聞かせる器用さはカバーアルバム「Tea for Two」(全て英語のカバー94年)を聞いていても分かります。結構幅広い音楽をちゃんと歌いこなして聞かせてくれるのは芸の力だろうと思うのですね。。

Tea
他の歌手と比べても、テレビドラマ、映画主題歌を沢山歌っているところに実力のほどがうかがわれますね残念ながら私が持っているのは、「就值得了愛嗎?」(96年)までで、「左手」「不換」「這天」が2000年までに出ているようですが、持っていません。なかなか入手は困難ですが、またいずれ手に入れて聞いてみたいですね。
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