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情人結

 池袋知音で新しい趙薇主演作をゲットしました。1500円也。画質は申し分ありません。PALだけれどもPCなら見られるでしょう。
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 《情人結》というタイトルは情人節(バレンタインデー)に掛けている言葉遊びですが、サブタイトルに中国版「ロミオとジュリエット」とあります。普通きっと悲恋物語だと思うのですが(^^;)ここは大団円を重んずる中国版ならではの結末が用意されています。
 屈然(趙薇)と候嘉(陸毅)は古い洋館で子供の頃から一緒に遊んで育った幼なじみ。同じ職場で働く人々が古い洋館に雑然と暮らすのは解放後の中国の特徴。二人は成長してゆくなかで何時しか友達から自然に恋人の関係になった。
 ところが、二人が大学に合格した日、候嘉は母親から突然、屈然と付き合うことを禁じられる。理由は父親が自殺したのは屈然の父親に虚偽の密告によって陥れられたためであったという。突然のことに戸惑う二人。両親の反対の中で二人は自分たちの愛を貫こうとするが…
 という話の流れなのですが、部分部分の描写は良いところがあるのですが、両家の反対の理由が意図的に伏せられ、最後で明かされますが、要するに自分の出世のために相手を陥れてしまったということですから、いまの中国人にとっても余りリアリティがないのではないかという気がします。昔は結構リアリティがあったのですが。
 二つめに時間系例で見て行くと、幼少期、18歳、その7年後という三つに分けられるのですが、どうも18歳の時期から7年後の時期にうつるところが明らかに不自然です。ネタバレになりますが、二人が自殺(未遂)を図ってから、すぐあとに候嘉がボストンに留学してしまうというのは突飛すぎます。もう少し心理描写がないと観客はついて行けないでしょう。そのうえで帰国後も候嘉がいきなり綺麗なマンションにいたりしますが、彼が留学後どのようにして中国に戻ってきたのかも余りに説明不足です。
 その一方で趙薇の心理描写は比較的親切で、趙薇ファンにとっっては嬉しいところですが、これでは結局出来としては今イチということになるでしょう。ところどころ光るところはあるのですが、この映画はお話を余りに圧縮しすぎて無理が出ているようです。もう少し枝葉をカットするか、20回シリーズの連続ドラマにすべきだったという感じがします。
 が、しかし、それでも(^^;)、趙薇の新アルバムの「飄」の一曲「無盡的莎士比亞」が映画の主題歌になっていますから、その筋の方々には必須アイテムといえるでしょう。
趙薇Vicki | comments (0) | trackbacks (0) | pagetop↑

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