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雪の降る街を…


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書店から歩いて三〇分ほどのところにある大恒光盘店(海淀区中关村大街22号 010-62628397) という映画、テレビドラマからパソコンソフトまでCD,DVDなら何でも扱っているという便利な店があるので、そちらに向かいます。小降りの雨と時間の関係で、えいっとタクシーを拾い、店へ。このとき、このタクシーで素直に宿まで帰っていれば何事もなかったのですが、そのときは買い物したい一心ですから、どうにもなりません。
思ったほど収穫が無くて、少々がっかりして店を後にした後、雨は既に本降りとなっていました。慣れないバスで帰るのも面倒ですから、やはりタクシーを待ちます。ところが、いくら待っても空車はなく、時間を見れば6時過ぎなので、これは仕方ないと諦め(これもまた失敗)、100メートルほど歩いたところで、食事をします。100メートルしか歩いていないのにずぶぬれ状態なので、コートを脱ぎ、温かいお茶を飲みながら暫く放心状態でレストランのテレビを見ながら食事をします。ちょっと間をおけばタクシーも拾えるだろう…ぐらいの考えでした。

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昔入ったことのある店はこれまたSARSでつぶれたらしく、初めての店です。韓中西菜とあるように、何でも有りのレストランで、それなりにきれいですが、味はいまいち、値段は高めでした(25元)。名前は合利屋(Holliwood)で、壁にはハリーポッターやらなにやら映画の中から切り出した写真が貼られています。食事も終わり、体も充分温まったので、再び外に出ると、相変わらずタクシーは拾えず、一台だけ客が降りたのを見かけたのですが、駆けつける前に他の中国人に乗られてしまうわで、楽をしようと欲を掻いたのを反省し、バスで帰ることにしました。

とはいえ、普段通い慣れている道ならいざ知らず、今回宿を取った北京師範大学周辺の地理は余り詳しくありません。仕方なくバス停にいる中国人に聞いて回って、ようやくそれらしきバスに乗り、それらしきバス停で降ります。降りてみると、雪が完全に本降り状態で、ほとんど前すら見えない状態。これで知らぬ道を歩くのは辛すぎるのですが、ここで行き倒れては中国語教師の名が廃ります(^^;)


北京師範大学宿舎からの夜景


またまた周囲の中国人に聞きながら、北京師範大学を目指します。歩くこと十五分、やっとたどり着いたときは、路面は完全に銀世界になっていました。傘もないので、本屋でもらったビニール袋を頭に(思い出すと自分でも笑ってしまうけれど、そのときは結構必死^^;)、ようやく宿舎に帰り着きました。こうなると知っていたら、万聖書店から即帰っていたのですが、判断が甘かったとしかいいようがありません。がっくり。帰ってみれば、留学生達が元気に雪合戦をしていて、思わずため息が出ました。「おめーら、若いな…」このときは翌日の飛行機が離陸できぬまま機内で5時間も缶詰にされるとは予想もしていませんでしたが。

これまで乗るはずだった飛行機が欠航、遅延したりすることは一度もなかったのですが、やはりこれだけ乗っていると、一度くらいは、避けられない経験なのでしょう。むしろ遅延程度で済んだ僥倖を感謝しておいた方が良いのかも知れません。以下、北京空港で缶詰状態だったときに書いたメモを付け足しておきます。

<北京空港にて>
ただ今午後二時、まだ北京です。
本来ならとっくに成田についているはずなのだけれど、昨夜の雪の影響で北京空港から離陸できず、機内食を食い、映画も見て、既に4時間。まだ出発しない。そろそろ座り疲れたところで、乗客も文句を言い始めた(意外と我慢強かった?)。
北京空港にて
それでも何とか離陸できる用意が整ったらしい。急に動きがあわただしくなってきた。結局は飛行場のコンディションだけでなく、離陸の順番やら飛行機の機体そのものも除雪が必要だったために時間を要した模様。早くせい!!
北京と言えば北の都、なぜ雪に弱いんだ?という疑問も出るだろうが、実は大いなる誤解だ。北京は三方を山に囲まれ、残りの東は天津で海から隔てられ、雨も雪も実は少ない。雪が降るにしても、氷点下の気候が続く真冬が多く、通常は見事な粉雪で、ほとんど積もらない。今回のようなべたべたの雪は珍しいのだ。今回の大幅な遅延もそのためである。
2001年12月、北京大学に滞在していたときにも、このようなベタ雪が降って北京市内の交通は大混乱に陥った。それに比べれば、マシな方だったはずだが、やはり何事も無しというわけにも行かなかったらしい。

というわけで、今回の北京行の報告もこれにて終わり。

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人民日報:【北京】立冬を前に大雪 市内の交通状況は正常
どこが正常だっ!うそばっか!
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