2004.11.23 Tuesday
电影地图

書名は电影地图。この書名が示すとおり、映画の舞台となった中国各地を旅するためのガイドブックです。銀川にある西部影视城(作家張賢亮の経営になるという)で「紅高梁」の映画セットは実際に見学したことがありますが、あれは実際には映画ロケをした場所からセット類を全部運んできたもので、実際のロケ地ではないようです。ならば映画をとった実際の場所を見てみたいというのは人情ですが、普通そこまでヒマがありませんから、だいたいは諦めるのが相場です(^^;)
ところが、この著者は映画のロケ地を丹念に一つ一つ歩き回り、まとめたのが本書というわけです。いちおう旅行ガイドというのが建前なので、簡単な旅行ガイドも付いていますが、これはイイワケのようなもので、ほとんど実用的な意味はありません(^^;)私のように仮想的な旅行を楽しみたい読者向けの書物として楽しむにふさわしい書と言えるでしょう。新しいところでは「HERO(英雄)」の舞台は相当力を入れて紹介していますし、山西の大邸宅を舞台にした「大紅燈籠高高掛」も言及されています。台湾、マカオなども紹介されているのですが、これは明らかにおざなり。これなら収録しなきゃいいのに、政治的配慮ですかねぇ(-_-)
同じシリーズとして、唐詩地図、宋詩地図も出ているそうです。こっちは類書が多いので凡庸かも知れませんが、見てみたいですね。
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