厄日


年に何度かはこういう日があるんですよね。あれもこれも予定通りに行かず、一日終わってしまった。結局は我が不徳の致すところでありまして誰を恨む訳にも行かないのですが。帰ってきてみると、メダカまで一匹死んでいて、ほんと、ツイテイナイ。

こういう時は静かに飲むかと王寳和の花雕(紹興酒)を買ってきました。日本で買える紹興酒はトンデモナイのばっかりですが、これは結構まともです。
やれやれ。
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ちょっと一息:新宿DUG

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慶應の帰り道、紀伊國屋書店に寄ろうと新宿で降りたのですが、気がついたらDUGでコーヒーを飲んでいました(^^;)
ぼーっとして、コーヒーを飲みながら久しぶりにジャズボーカルになんとなしに耳を傾けます。なんとなく体から澱のようなものが抜けてゆく感覚。ほっとするひととき。早稲田にいると、外の喫茶店に出てお茶を飲んだりしないですから、週一回よその大学に行く効用(役得?)というのは、こんなところにもあるのか?
学生の時分は用もないのに延々と2時間、3時間とこんなところでコーヒーを飲んでいたわけですが、さすがにそこまでする気にはなれません。今は三〇分がせいぜいです。
それだけ進歩したのかな(^^;)
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素通り

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所用で神保町に出ました。
おっと、喫茶さぼうるだ!
岩波ホールから白山通りという道路を一本隔てた地下鉄出口のとなりにあります。ここだけ時間の流れが止まったような雰囲気で、さぼうる、さぼうる2と二つ並んでいます。

せっかく通りかかったのですから、寄ってコーヒーでも一杯と行きたいところですが、残念ながら、約束の時間が迫っていて、素通りです。残念。

好みから言うと、ここは古すぎるので、神田伯剌西爾の方が店内も広くて、落ち着くのだが…としばし思いをめぐらしていたのですが、おっと、いかん、いかん、約束に遅れる…でも、忙しいときに限って、こういうところに入りたくなるんですよね、あまのじゃくなのかな?

そのかわり、帰りに書店で中国語版ハリーポッター(鳳凰の騎士団)を入手。もっとも読めるのは何時のことやら。とほほ。
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北京の優雅な午後

昨日の学会に引き続き、11月6日午前は止庵氏と仕事の話の続きをします。本当に仕事として形になるかどうかはまだ確定的ではないのですが、恐らく私の名前もクレジットされた形で本が出そうです。止庵氏の自宅近くのレストランでSARSの当時は周辺のレストランがほとんど閉鎖になったこと、唯一スーパーが一つだけ開いていて、連日缶詰ばかり食べていたこと等々という話を聞くと、いかにSARSが過酷な試練であったかを実感しました。
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久しぶりに紹興酒を

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帰り道、ふと思い立って、近くのスーパーに寄ったら、5年ものの紹興酒が売られていました。この店、じつはタダモノではなく、上海でも有名な王宝和の紹興酒がさりげなく置かれています。一本千円ですが、5年ものなら、まずまず妥当です。一晩で一本を空けるほど飲めませんが、電子レンジで軽くお燗して寝酒代わりです。普段は私もバーボン(JackDaniel)なのですが、これはストレートで飲めるから便利なんですな。グラスに一杯注いでしまえばオッケーですから。決して酒豪ではないので、2,3杯も飲めば限界ですが、山口瞳に倣って、決して水割りにするような愚はいたしません。

紹興酒の場合は、生のまま飲むと、固有の香りや味わいを楽しめないので、どうしてもお燗にしなければなりません。もっともこの香りに慣れていないと、おいしく感じられないかも知れませんが。中国酒は基本的に香りを楽しむ酒です。ブランデーやウィスキーもそうであるように、個性を受け入れられないと、楽しめないかも知れません。私にしても、いまだにマオタイ酒の香りには少々辟易しますが(^^;)

だから、良い紹興酒の選び方といっても、店頭ではほとんど試飲できないし、香りも確かめられないので、運に任せるしかないのですが、注いで飲んでみれば良し悪しは分かります。まず澄んだ褐色で、爽やかな芳香があり、サラッとした口当たりであること。熟成を早めるためにやたらと加糖したものはすぐに酒になりますが、口に含んでみると、ドロリとして甘ったるい味がします。これはダメ。良い紹興酒なら甘みより渋みを感じるはずです。

さて、今日のはどうか…う~ん、5年ものにしては、ちょいとはずれかな…どうも入れ物代が高くついて中身は今ひとつのようですね。ワインもそうだといいますが、産地から遠くなればなるほど、醸造系のお酒はダメのようですよ。
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そのとき、俺たちはみんな科学の子だった


書影より

このところ更新そのものが自己目的化しているような…
この二週間ほどは、単行本一冊たりとも読み切ったものがない…(^^;)というていたらくなので、正月に読んだ本をば。

矢作俊彦作「ららら科学の子」(文藝春秋)は昨年話題の本なのですが、正月にやっとこさ読みました。全共闘華やかなりし頃の日本から脱出し、「新中国」に密航した主人公が再び密航して日本へと戻ってくるところからお話は始まります。ストーリーは三十年前の日本しか知らない主人公が至るところで見知らぬ「日本」に出会いながら、行方しれずの妹を捜しながら転々とするのですが、三〇年前の日本人という視点はなかなか面白かったです。

ネタバレはいけないのかな…と思うので、ストレートに書けないのですが、色々な意味で主人公の失ったものは日本には実のところもうなくなっていたために、主人公は改めて納得ずくで中国へと再び「帰り」ます。

結構最後まで淡々とした結末なのですが、最後の場面で、むかし自分が日本を去る年、「鉄腕アトム」のTV放映が終わった年だったことを思い出し、表題の言葉を漏らすわけです。元気だった日本の時代を象徴するものであったといえるのでしょうね。

で、巻末のクレジットを眺めていて気が付いたことが一つ。
アトムのテレビ放映が終わった年って、実は1963年だったんですね。東京オリンピック開催年の前年、そして私も誕生年です。改めて自分の生まれた時代に思いを馳せてしまいました。
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哈利波特

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十一月に神保町で購入してから、手をつけようと思いながら、ついつい先送りしている、この一冊。春休みに読めるだろうか…

ハリポタにはまっていた頃は、寸暇を惜しんで読んだと思うのですが、どうも面倒くさくなってきた気配です。思えば01年に北京で第4巻の「炎のゴブレット」を英文に続き、中文で読破したあたりから冷めてしまったようです。

02年に帰国してから、日本語版が出て、もちろん購入はしたのですが、私より子供達の方が熱心に読んでいました(ま、当然か…)第5巻の「哈利·波特与凤凰社」購入当初は、子供達も熱心に話のあらすじをせがんでいたのですが、何度聞いてもはかばかしい答えが返ってこないので、日本語版を楽しみすることにしたらしく、中途半端にあらすじ聞くよりも、早く日本語版を読みたいと言っていました(^^;)
いかんなぁ…。
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雨の日にはコーヒーを

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どうも雨の日に街を歩いていると、喫茶店に入りたくなってしまいます。コーヒーを飲みながら、ぼんやりと窓の外を見るなんていうのが、けっこう好きです。飯田橋の病院に行ったついでに川べりのカフェ、Canal Cafe(03-3260-8068)にで一服。

場所もJR飯田橋駅を出て神楽坂方向へ二〇メートル、マクドナルドの裏側から川辺に降りればすぐですから、結構有名かも。東京カフェマニアあたりでは紹介されてる…だろうと思ったらありませんでした(^^;)余丁町散人(グルメ)で紹介されていましたが、意外と無名?

外堀に面したところでボート遊びができるところがあって、その脇に面する形で建っている喫茶店で、晴れていれば外で川面を眺めながらコーヒーが飲めるのですが、今日はさすがに私も屋内でカフェ・ビェナ(ウィンナコーヒーですな)を飲みました。さすがに雨の日だけあって、店内はひっそりしていましたが、少しすると昼時のランチのお客さんがどやどや来たので退散。

これから桜の季節には花見のお客さんで例年大変な混雑になるそうです。なるほど、きっといいでしょうね。早稲田界隈でも神田川沿いは見事な桜ですが、ここらへんも桜が多いですから。来週あたりまた来てみよう。その時まだ余裕があればの話だけれど(^^;)

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飯田橋から地下鉄で早稲田まで戻って、大隈通りの喫茶店カレッジでのどかに630円のランチを食べました。大隈通り、喫茶トキワのとなり。ファミリマート向かいにある歴史を感じさせる店です。

しょうが焼きにコロッケ、付け合わせにはスパゲティを忘れぬという由緒正しい七〇年代風?喫茶店のランチを出してくれる店です。今時の学生がくるのかどうか、少々疑問ですが。春休みの閑散とした時期には喫茶店でランチというのも悪くないですね。学期中はこういう訳にはいかないけど。
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喜楽茶

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 せんだって新宿に出たとき、噂?の喜楽茶に寄ってきました。いまや中国茶の新しいトレンドとして、台湾から中国本土まで都市部では広く定着した観のある台湾風タピオカ入り奶茶(ミルクティー)が売られているお店なのです。

 残念ながら、店内に座って飲む場所はなく、立ち飲みだけだったので、少々がっかり。これが北京にあるお店だとブランコのいすに座ってのどかに飲めるのですが、さすがに日本で大きな店舗を構える余裕はまだ無いようですね。中国でもスタンド風のお店で売っているのは結構見かけたので、そういう店舗を洗練させたものと考えればよいかな。

 肝心の味は確かに中国で飲んだものと同じ味です。タピオカがストローで吸い上げられるように、ぶっといストローが付いているところも変わりません。ん?甘さが相当控えめのような。これは北京風にローカライズされていたのかも知れませんが、北京で飲んだときはどばどば店員さんが大量のガムシロップを投入してくれたため、甘すぎて閉口した覚えがあります。むしろこの味の方が台湾の本場に近いのかも。台湾は行ったことがないので分からないのです(^^;)

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 甘さ控えめの味ですから、結構日本でも受けるのではないかな?中国なら定番の「茶葉蛋」もあります。もう少し近ければ足繁く通うのですが、聞けば新宿西口、秋葉原にお店があるそうな。こりゃまた、偏っていますな(^^;)台湾人がいそうな所を狙ったのかな(^^;)早稲田支店も期待したいですね。詳しいメニューは喜楽茶のページにあります。なかなか美味しそう。女性に受ける味だと思います。新宿西口ヨドバシカメラ近くを通ったときは寄ってみましょう。
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萬聖書店

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こんな事を書いている閑があったら、やらないといけないことがあるんですが…北京滞在中、唯一時間にゆとりが出来た午後、ようやくお気に入りの萬聖書店に行くことが出来ました。

まずは本を見る前に腹ごしらえということで、醒客(thinker)咖啡でスパゲティと冰那铁咖啡(アイスカフェラテ)を注文します。ソファにゆったりと腰掛けながら、持参の本をぱらぱら読みながら待っていると、料理が届きます。うーん、ちょっと量的には物足りないかも…とおもいつつ、スパゲティを平らげ、ゆったりとコーヒーを飲みます。ほっと一息。毎日がこういう具合に過ごせたら良かったんですがねぇ…(^^;)

この後書店で周作人研究叢書と梁遇春の本を何冊か買うとタイムアウト。その後はとうとう書店を覗く閑はありませんでした。とほほ。ま、お仕事で行ったんですから、こんなもんでしょう。普段と違って、学生諸君とわいわいやりながらの珍道中も良い思い出です。
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