日中合作映画

「最後の恋,初めての恋」
愛と友情に裏切られ、心に深い傷を負った男が、赴任先の上海で出逢った美しい中国人姉妹によって癒され、生きる希望を見出していく・・・。今、最も話題の都市・上海を舞台にオールロケーションで贈る、感動のラブストーリー!
[2002年/118min./日本語・中国語・英語]
12月全国公開


全然知らなかったんですが、東京ファンタでも上映されていた「最後の恋、初めての恋」は徐静蕾の主演だったのですね!先週、雑誌に紹介されていると聞いて、初めて知りました。予告編を見る限りでは、上海の美しい夜景を取り込んで、なかなか良い映画に仕上がっているようです。お話の筋そのものは陳腐でしょうが、この手の話は役者がそれ以上に良ければオッケーなんだと思います。
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最近劇場に足を運んでいませんので、これは見に行かねば…もっとも客席はカップルだらけでしょうから、ワタシなど浮いてしまいそうですが(^^;)恐らくこの映画は中国でも公開が予定されているでしょうが、こういう日中合作が可能となったのも、日本のトレンディドラマが中国でいかに受け入れられているかということの証なのでしょうね。そうでない限り、こういう良くも悪しくもおセンチな映画に中国の映画関係者が乗ってくるとは思えないのだけれど。
写真は中央电视台の人気番組「艺术与人生」のVCD。徐静蕾出演の巻はyesasiaでゲット。
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最近の中国トレンディドラマ

talk about love
旧年末から連続ドラマ《爱情滋味》をぽつりぽつりと見ているのですが、なかなか集中的に見られず、22集のうち、まだ最後の7,8枚は見終わっていません。見終わってから何か書こうと思っていたのだけれど、それはまたそのときとして、中間的感想をば。

この連続ドラマは十一月に北京出張の時にテレビで何気なく見て気になったので、十二月にYesasiaでゲットしました。全体的な話の流れは余りうまい出来ではないのですが、この手の連続ドラマは中国の最近のトレンドとかはやりを知るにはなかなか良い資料になります。
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PAL対応DVDプレーヤー

先週、楽天で注文した品が届きました!ポータブル型DVDプレーヤーです。単なるポータブルとしては液晶画面も付いていないし、バッテリー駆動も出来ないなど欠点だらけなのですが、私のようにPALタイプのDVDをよく見る人にとっては非常に魅力的な機能が付いていて、なんと10,800円の激安価格なのです。
NTSC方式、PAL方式のディスクに完全対応! お手持ちのTVに合わせて「NTSC」、「MULTI」、「PAL」のいずれかをワンタッチで切り替えられる「TV TYPE」機能搭載。本体でも「N/P」ボタンで切り替えられます。

ここに書いてあるNTSC,PALとは映像方式のことで、大雑把に言うとアメリカ、日本、台湾、香港あたりはNTSCで、ヨーロッパ、中国、南米などはPALです。このため、アナログビデオもそうですが、DVDもいまだに、この画像方式の違いを引きずっていて、日本の通常のテレビモニタではPALの映像を見ることは出来ません。パソコンのように解像度を比較的自由に変更できる場合は、ソフトウェア的に画像方式の違いを変換できるので、私もこれまでPALのDVDはパソコンで見ていました。
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こうした不便さはPALの中国にもあるかというと、中国国内ではPALを採用していたにもかかわらず、当初から映像ソフトが海外からNTSCで入ってきていたため、ほとんどの場合、PAL=NTSC間を自動変換するコンバータを内蔵しています。だから、中国でDVDを見ている分には全く画像方式を意識する必要はありませんでした。01年に北京に滞在したときに使っていたDVDプレーヤも何の不自由なく日中両方のものが見られていたのですが、日本に帰ってからはPALを受け付けないモニタのために難儀するようになってしまったわけです。

そこで、今回のお買い物になったわけですが、中国国内でも1万円ちょっとでコンバータ内蔵のDVDプレーヤは恐らく買えないだろうと思います。そのうえ携帯も可能な大きさなので、授業の合間に少しPALのDVDを紹介するということも簡単に出来るようになります。これまで何度諦めたことか。そのために買ったような物です(^^;)

さっそく中国映画"卡拉是条狗"を見てみましたが、全く問題なく再生できました。パソコンよりも、こうしたDVDプレーヤーの方がエラー補正能力が高い(というか、たぶんアバウトな)ためか、パソコンでは何故か画面が飛んでいた箇所もスムーズに再生できるようです。

授業は昨日で終わったばっかりなんで(^^;)、
実戦投入は四月からでしょうが、ま、新学期が楽しみです(^^;)

正月以来の久しぶりの完全オフで、一日中家にいたので、月曜火曜の試験問題を作成して、なお余裕のある一日でした。少し疲れが取れたかな。
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北京ヴァイオリン

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このところ、必要に迫られて、北京に関連する映画を幾つか見直していたら、北京ヴァイオリンを見ていないことに気づき、今頃になって見ました。やや展開に無理のあるところもないわけではないですが、やはり佳作ですね。どうしても涙腺が刺激されてしまうところは誰しも同じだと思うので、それは取りあえず措くとしましょう(^^;)

主人公である少年と父親が田舎から出てきて、いきなり北京駅で荷物運びをやらされたりして、田舎者ゆえのすごい蔑視を受けます。その時、偶然この親子と知り合うことになる、若い女の子もセリフでそういっていたかどうか分かりませんが、どうも外地からの人間のようで、私は映画を見ていて、そんなヨソ者達が映画の主役になるあたり、いかにも北京らしいな…と思いました。ヨソ者が何とか一山当てようと一生懸命になっているところ、それが北京というのは私の北京に対する印象と重なります。

もっとも彼らの夢というのも、なんとか金づるになりそうな男をつかまえようとか、いきなり国際的なコンクールに出ようとか、冷静にその部分だけを取り上げると、相当胡散臭いのですが、映画で見ている限りでは、彼らのひたむきさに胸打たれて何も言えなくなってしまいます。

映画のなかでも、少年も父親も最初こそは常識的な北京人には相手にもされず、コケにされてばかりで、妖しげなお姉さんも、最初は完全に少年を見下し人間とも思っていませんでしたが、だんだんと可愛がるようになり、最後は少年のために相当な犠牲を払うことになります。音楽教師の馬先生も変人であることに加えて、親子を田舎者だからと馬鹿にして相手にしませんが、少年の本気に触れてからは、逆に教師の方が感化されて堕落した生活を改めたほどでした。ひるがえって最初はまともに見えた陳凱歌監督自ら演じる音楽教師の方は腹に一物ある人物で、物語が展開するにつれて、どんどん逆に胡散臭見えてきます。

北京人がこの映画を見たらどう思うか分かりませんが、ある意味では純朴な田舎者達がその一途さゆえに北京で苦労しつつも何とか徐々に理解を勝ち得てゆく物語という風に見ることも出来るでしょう。その過程で浄化されるのは他でもない純粋さを失った都会の北京人、そして我々です。それだけ我々が忘れてしまった何かがここにはたくさんあるということでしょうね。

北京という街は色々な形容詞で語ることが出来るでしょうが、夢の実現のために生きる人々が集まる街ということは間違いありません。

もっとも映画のような成功を収めることは極めて例外的であり、実際の外地人差別はもっと苛烈ですが、それでも人々は北京を目指して押し寄せています。犯罪率の上昇という負の側面も含めて、北京はニューヨークのような街になるのかも知れないですね。

う、やべ、明日の授業の準備がまだ終わっていないのに…(^^;)
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Palazzo EMD-3670

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 前にも紹介したPAL対応のDVD、PalazzoのEMD-001がどういうわけか突如動かなくなってしまったので、購入元の東京下町雑貨本舗(ディヴァイン)さんに泣きついたところ、事情を汲んで下さり、初期不良に準じて代替機を提供して頂けました。それがEMD-3670なのです。以前のものはポータブル型だったのですが、そのぶんディスクの蓋の開け閉めがぎこちなかったり、接続にやや不安がありました。それに比べると、やや大きいですが、今度のEMD-3670はじつに安定感抜群です。プレーヤーとしても充分小型ですから、置き場所に困ると言うことはありません。

 じつは私の場合、PALのDVDをNTSCしか受け付けない日本のテレビで再生したいという(ちょっとだけ?)特殊な人なのです。世の中みんなリージョンフリーのDVDであるだけで大満足なのに、そのうえPALをNTSCに自動変換して欲しいというわけですから、確かに少し我が儘かも知れません。日本では、この条件に合うDVDプレーヤーがなかなか見つからず、中国でわざわざDVDプレーヤーを買って帰ってきたこともあります。今回届けて頂けるDVDプレーヤーもリージョンフリーだと事前に分かっていたのですが、EMD-001のようにNTSC/PALの切り替えボタンが付いていなかったので、PALは見られないだろうと半ば諦めていました。

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 ところが、実際にPAL版の「五月之恋」(台湾映画、でも中国で買ったPAL版)を恐る恐る入れてみると、あっさり再生できてしまいました。「そんなはずはない…」と思い、「無間道(インタナル・アフェア)」の第三部もPALなので、再生してみます。ありゃりゃ…再生できてしまいました(^^;)ここでようやくシステム設定を開いてみると、ちゃんと画面で出力側のテレビがNTSC/PALを選べるようになっていました。自動選択ではないようですが、これで機能としては充分です。中国台湾では普通テレビの方がNTSC/PAL両方を受け付けるようになっているので、PALが駄目な日本に合わせてNTSCに設定しておけば、どこに行ってもまず困りません。もっとも、その場合は電圧の方が困るでしょうが(^^;)

 PALのDVDもパソコンなら見られますが、PCモニタは、発色がどうしても抑え気味になります。どうせ映画を楽しむなら、やっぱり大画面のテレビモニタで見たいものです。このほかデジカメの写真やMP3もCD-Rに焼いておいて、DVDプレーヤーで楽しむことも出来るので、実に色々な使い方が可能です。これだけ多機能で一万円弱というのは実にお買い得と言えるでしょう。お勧めの一品です。
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無間道

豪華三部作+メイキングDVDセット
いま日本でも第二部「インファナル・アフェア 無間序曲」が公開されているようですが、中華圏ではすでにDVDが第3部までセットで売り出されている「インファナルアフェア」を、ようやく最後まで見ました。なかなか見ようと言う気持ちになるまで時間がかかりました。たしか購入したのは七月末なんですが(^^;)

 第一部「インファナル・アフェア」から第三部まで話は一貫しているものの、密接に関係してくるのは第一部と第三部で、個人的には1,3と連続してみてしまってから、オマケ感覚で第二部を楽しんでみた方が良いのではないかという感想を持ちました。

 というのも、第三部は第一部の内容をきちんと頭に入れておかないと、話が錯綜しているので、おぼろな記憶では途中で話がこんがらがってくるからでもあります。詳しいことは書くわけに行かないのでしょうが、第三部の完成度は非常に高く、第一部のディテールを忠実に生かしている分だけ、細かいところを忘れていると、この場面って、何の意味があるのだろうと考え込んでしまうことになります。第三部を見る前には必ず充分予習してから見るべきでしょう。私は第一部の内容をすっかり忘れていたので、あわてて第一部を見直してから、第三部を見ました(^^;)いやはや、アンディ・ラウ、いい味出していますね。裏切り者の哀しさを極めていますね。

 それに対して第二部は第一部とは直接関連しない「もう一つの物語」です。そのぶんだけ気楽に見られるし、第一部とは違う意味で良くできた作品だと思います。カリーナ・ラウが魅力たっぷり、ひたむき、まっすぐな女って、いいですね。

 この映画がたんなるやくざ映画で終わらないのは、ストーリー展開も秀逸さもありますが、役者の魅力も大きいですね。大佬韓琛,黃警官をはじめとして、個性的で味のある役者が揃っています。
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馮小剛《手機》

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 手機といえば、中国語で携帯電話のこと。大哥大などと言ったのは十年以上前のことで、最近はとんと聞きません。そりゃ、やくざの親分(これが大哥大の原義)でなくてもみんな持っていますから。

 昨日は授業の準備で古い香港映画を見直していましたが、寝しなに口直し(?)に最新作の「手机」(2004年正月公開)を早送りしながら観てしまおうとしたら、結構しっかり全編観てしまいました。期待以上に面白かったです。とはいえ、葛优主演の映画って、トレンディドラマとしては上出来だけれど、映画としてはどうか…というのが「大腕」以来の評価でした。時代の先端を行く風俗を上手に使って映画にする才能はピカイチです。前作(?)の「卡拉是条狗」にしても飼い犬に税金がかかるようになって貧乏な一家は大騒動という人情話でしたし、基本的には才人だけれど、それ以上の評価は出来ないという印象でした。
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蓝色爱情

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 Yesasiaにまとめて注文しておいたDVDが届きました。送料無料になるように計算して注文すれば(50ドル以上の注文の場合は送料無料)、一枚あたり8ドルくらい。無料になるように5,6枚まとめて頼むので、結局お買い得なのかどうかは買う映画次第で、下手をすると、単なるカモにされているという場合もあり得ますが(^^;)、まずまずはリーズナブルなのではないかと思います。

 で、そうやって届いた奴を1、2ヶ月かけて見て行くので気の長い話ですが、日本のテレビは殆ど見ない人なので、これが唯一の娯楽です(^^;)ま、これくらいは許して貰いましょう…と呟きつつ、見ております(^^;)

 まず最初に見たのが、この「蓝色爱情」。今回頼んだなかでは一番マイナーな奴ですが、主演が袁泉ということで、買ってみました。

 演劇俳優(袁泉)と偶然知り合った主人公(刑事)は、彼女に馬白駒なる人物の調査を依頼されます。ところが、調査をするなかで、馬白駒が20年前の殺人事件の当事者と分かり、刑事は愛情と職務義務の葛藤に苦しめられながら、捜査を進め、ついに犯人逮捕までこぎつけるが…というお話で、なんだか日本のテレビドラマに良くありそうな薄っぺらな話です。

 なんだこりゃ~というわけで、途中少し早送りしながら見たのですが、意外と見どころもありました。ヒロインの袁泉は舞台女優という設定のため、要所要所で劇中劇が演じられるのです。映画ではなんども「パフォーマンス・アート」(行为艺术)であると強調されるのですが、どうも中々これが前衛的というか、なかなかシュールなお芝居です(^^;)。でも、舞台でパフォーマンス・アートってやるのかな?ま、それはともかく、そのなかで、シェークスピアの芝居のように、現実世界の行く末を予言するようなセリフが象徴的に語られます。この構造自体ありがちかもしれませんが、ほとんど中国版サスペンスドラマの映画に少し生彩を与えているところですね。

 この映画は第8回(たぶん2000年度)北京大学生電影節最佳影片,最佳女演員獎を受賞した作品だそうで、なるほど良くも悪しくも袁泉の魅力で成り立っている作品です。ところどころ袁泉の笑顔が画面一杯アップになるのですが、おいおい…と呟きつつもつい見入ってしまうのは本当です。実になかなか魅力的です。袁泉のファンならば(どこにいるんだ?)是非見るべき作品といえるでしょう。あ、そういえば、刑事役の男性は「山の郵便配達」の息子役の俳優(潘粵明)でした。これって、売りになるのかなぁ?
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謝霆鋒主演作2本立て

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 週末から文化の日と余裕があったので、二本選んで見たのですが、どっちもB級映画ですね…一本目は謝霆鋒、林嘉欣主演の「恋愛行星」ですが、交通事故で突然この世から去らざるを得なかった女の子がダンスへの思いを捨てきれず、謝霆鋒演ずる郵便配達の男の子に変わり身となってもらい、一週間だけ、この世に残るというお話。いきなり林嘉欣演ずるヒロインが突然死んでしまうのもびっくりですが、その後の展開にも無理がありすぎ。見どころてんこ盛りになるはずが、無理矢理話を圧縮しすぎて、ダイジェスト版を見ているような感じです。死後の世界にニコラス・ツェーが乗り込んで行く場面なんか、短すぎ。もっと色々描きこんだ方がよいところですが、あっという間に終わってしまいます。ぜんぜん美人じゃない林嘉欣が意外といい味だしています。

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 二つめが趙薇と謝霆鋒が主演する「玉觀音」これはビッキーが出ているので、結構期待していたのですが、ちょっとひどいんじゃないでしょうか。初共演の謝霆鋒もお気の毒。

 趙薇は麻薬捜査の警官を演じます。すでに新聞記者のフィアンセがいるものの、勤務地が離れすぎていて、なかなか結婚に踏み切れません。そこに謝霆鋒演ずる青年と偶然知り合い、二人はドライブに出かけた夜嵐に遭ってしまい、偶然深い関係に踏み込んでしまいます。そのことを悔やんでヒロイン(趙薇)は別れを告げますが、後日麻薬捜査で彼が実は麻薬の売人であったことを知り、愕然とします(幾らなんでも話がうますぎ…)。その結果、彼の自宅を知っているヒロインの証言により、彼の父母も含め麻薬売買に従事する一家は警察の捜索を受け、壮絶な銃撃戦の末、父は死に、母は銃殺されます。この恨みを晴らすため、生き残った謝霆鋒演ずる青年は復讐を誓い、趙薇を追います。その時、趙薇はすでにフィアンセと結ばれ、子供も生まれていましたが…というお話です。この後はさすがにオチにつながるので書かない方がよいでしょう。

 でも、最後まで見た感想としては、幾ら悲劇にしても、これでは余りに救いがないのではないかというものでした。監督は「女人四十」をとった許鞍華ですが、この人にサスペンスを取らせるのは間違いだったという気がしますね…それに以上jのストーリーは回想形式で語られていて、更なる悲劇の伏線が…そこまで構造に凝るなら、サスペンスは辞めた方が良いと思うぞ。

 うーん、こうして見て行くと、謝霆鋒の主演映画で良いものって、あるんだろうか?彼自身の演技はそう悪くないと思うのですが、よほど監督に恵まれていないのかな…?
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千機變I

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 このところ連日のように深夜零時を過ぎると映画を見ています。いかんな…2時間弱の映画もつまんなければ早送りであっという間に見終わってしまいますが。

 千機變Iは2003年夏公開の映画ですが、アイドルTwinsをメインに据えた映画ですから、余りというよりも、全然期待していなかったのですが、北京の行く先々で勧められたので、買ったまま放りだしてあったものです。今年千機變IIも公開され、とくにIIの方は素晴らしいとの評判です。

 とりあえず千機變Iを見たところでの感想ですが、思っていた以上に良かったです。香港映画の王道を行く、娯楽映画といえるでしょう。冒頭の場面はハリーポッターシリーズのパクリじゃないかという位よく似たキングクロス駅の構内のような場面から始まります。でも、一旦始まれば、中身は全然違います。吸血鬼vs反魔連盟との戦いが始まります。

 そもそもタイトルの千機變とは何か。

甚麼是「千機變」?傳說世界有兩本創世奇書,一本是「聖經」﹔一本是中世紀流傳的魔誡,而這本魔誡裡面記載了有關「千機變」的預言,它預言了「聖經」沒提及的第二次創世紀:活在黑暗中的幽靈戰魔,終有一天重見光明,取代人類」。幽靈戰魔族深信「千機變」是神賜予的指引,為他們擺脫被人類欺壓近千年的命運,並暗示了幽靈戰魔可取代人類成為地球的主人,就如數千萬年前,人類取代恐龍一樣。


 全部訳すのは面倒なので省きますが(^^;)、要するに悪魔の創世記の予言であり、悪魔が人間に取って代わり地球を支配することを予言するもののようです。その予言を実現するために吸血鬼の王家に伝えられる秘宝の書を開くために暗躍する吸血伯爵がいて、彼らは夜ごと人間達を襲います。その吸血鬼一族から人間を守るために戦うのがReeve(鄭伊健)ら光明獵人隊です。Twinsの鍾欣桐はReebeのパートナーGipsyとして、蔡卓妍は妹役Helenで登場します。この妹、兄のことも考えず、同じ吸血鬼でも善玉である吸血鬼王族の王子kazaf(陳冠希)と恋に落ちてしまいます。この王子、血のワインは飲むのですが、人間を直接襲って血を吸おうとしないため、命を落としかけたりして、Helenに助けられます(^^;)
 見どころは何と言っても最後の悪魔の予言書をめぐる息詰まる攻防ですが、香港らしいコミカルな隠し味が随所にあって楽しませてくれます。その仕掛けの一つが、解毒剤の存在で、光明獵人隊は戦闘時に必ずパワーアップのために吸血鬼の血を飲みますが、吸血鬼そのものとならぬため戦闘後は解毒が必要です。その解毒剤がバナナ油(?)です。さすがに鄭伊健、なかなか笑かしてくれます。
 この映画にはインファナルアフェアにも出ていた黃秋生、陳冠希が出ていて、趣向は全く異なりますが、陳冠希のファンにもお勧めです。第2作は全く趣向が変わってTwinsのほかは殆ど総入れ替えのようですが、陳冠希だけでは出ているようです。こちらの評判の方が高いので、楽しみです。
 そうそう、この映画の冒頭には鄭伊健の最初のパートナーとして何超儀も出ていました。キングクロス駅風のプラットホームを舞台に吸血鬼軍団と戦う二人。とはいえ、多勢に無勢、二人は辛うじて勝利するものの、女性隊員はその犠牲となり、盟主である吸血伯爵も蝙蝠に変じて逃亡します。その犠牲者が何超儀なんですね。最初の5分で出番は終わり…ちょいと可哀相でした。
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