大晦日

 大晦日も雪ですね。午前中に買い物を済ませてあったので、助かりました。さっき子供に付き合って雪だるまも作り、ほっと一息したところで、メダカさんのお食事です。普段は夜一食だけとか、なかなか不規則な食生活だったメダカさんですが、ご主人も27日で仕事納めになり、この数日は健康的な生活に復しつつあります。

 一時期は相当数を減らしてしまったメダカですが、夏場生まれた子メダカがだいぶ成長し、もとの数に近いところまで回復しつつあります。もっとも小さいヤツが多数派なので、あまり見栄えはしませんが。やはりメダカごときに必要ないという意見を押し切って導入したフィルターのお陰で水質管理が格段に楽になったためと思われます。

 よく目をこらしてみて頂くか、クリックして拡大画像を見て頂くと分かるのですが、なんとネオンテトラまで一緒に遊弋しています(^^;)本来は熱帯魚なのですが、同じ淡水魚系ですし、水温も室内でなおかつ日当たりの良いところなので、特に一緒にしても困らないようです。エサもこのところ一瓶300円足らずのメダカのえさをよろこんで食べています(^^;)少々気の毒な気もしますが、メダカとの相性は悪くなさそうです。たいそうな魚でもなんでもありませんが、大小入り交じって遊弋する様に結構癒されています。

 今年一年は細かい仕事が多く、気が付いてみれば論文一本、発表一回という情けない体たらくでした。来年こそは良い仕事をしたいものです。世相も気が重くなるような事件が相次ぎ、年末には津波で十万人近くの方が亡くなるなど騒然としていますが、来年は少しでも良い年になりますように。
 ご覧下さった方々のご多幸をお祈りいたします。
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趙薇の新譜《飄》

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 趙薇の新譜《飄》、やっと来ました。

 いやはや、 色々なことが重なって、届くのが遅くなりましたが、数日前にやっと届きました。
 ちょっと前に届いた孫燕姿の新譜には正直裏切られた感じで、私の好みではなかったのですが、趙薇の新譜は良いです。スローなバラード曲を中心に、歌は一段と上手くなった感じです。歌い方の幅が拡がった印象で、ボイストレーニングかなにかをした成果なのかも知れませんが、曲によっては、例えば7曲目の「状態」など、最初聞いたときは、とても趙薇とは思えませんでした。思えば3年前のTVドラマの主題歌「情深深雨濛濛」以来なのですから当然かも知れませんが、歌手としても大きく成長したと思います。もっと歌手として活動していって良い人だと思いますね。

 ただ一つだけ惜しまれるのは今回のCDがCCCD(Copy Controlled CD)だといういこと。中華圏でCCCDに出会ったのは、これが初めてなので、当たり前に購入したばかりのCDをメモリースティックに落として聞こうとしたら、なんと当たり前のやり方ではMP3に変換できず愕然としました。

 著作権保護の趣旨には賛成ですし、こうして正規版を確実に購入できるYesasiaから購入しているのも、そのためです。とはいえ、CCCDを使ったところで、悪意のある第三者の手にかかれば、実に簡単になおかつ巧妙に複製できてしまいます。

 私も個人的な利用の範囲での複製として、出先で聞けるように普段より手間を掛けてMP3に変換しましたが、これとて決して特殊なスキルが必要なわけではなく、やろうと思えば誰でも出来てしまうでしょう。ネット上では、その手の情報は幾らでも公開されていますし、それは私的複製の範囲に止まる限り、それは合法であり、正当な権利です。

 私などが複製したものは、多少のジッター(雑音)が入ってしまいますが、もっと技術のある者がやればオリジナルと変わらない音質で複製できてしまうでしょう。プロテクトというのは結局そういうものです。鍵を掛ける原理が分かれば、外すのは造作もないことです。

 実のところCCCD自体が極めてトリッキーな規格外仕様のCDであり、全てのCDプレーヤーでの再生が保証されるものではありません。海賊版抑止の趣旨は理解できますし、何らかの抑止策は必要ですが、これでは正規版を買う者が逆に減ってしまう懸念すらあるでしょう。少し待てば、技術力に物を言わせて複製した海賊版がどのみち出回るのです。恐らく海賊版の方は変なプロテクトもない分だけ、どんなプレーヤーでも再生できるのですから。

 中国の海賊版抑止に必要なのは何よりも流通網の整備です。欲しいものが適正な価格でいつでも入手できるようになれば、相当抑止できるでしょう。あとは充分な著作権への啓発理解です。どちらも不足している現在、CCCDを作ったところでほとんど効果はないでしょうね。残念ながら。
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PCカバラ占い

ある人にそそのかされて、ネット上の占いをやってみました(^^;)
カバラ数秘術
http://www.cc.rim.or.jp/~tau/kab.html
で、色々と診断が出てくるのですが、

カバラ誕生数(自分の本当の性格と現世での使命を解読する)
◆あなたの誕生数
7 (隠れた秘儀を解く哲学者)
◆長所
知性的、独創的、冷静、内省的、内的情熱、意志、自律心、高尚、博愛
◆短所
神経過敏、強情、頑固、反逆者、変わり者、孤独、冷酷、分裂的、皮肉屋
◆備考
個性的で複雑な性格だ。

さすがに長所が空欄では救いがないので、なんかしら入っていますが、短所は当たっているかも知れませんね。でも、私のことを誰も神経過敏なんて思っていないと思うなぁ(^^;)

しかし、「個性的で複雑な性格」って、いったい褒めているんでしょうか、貶してるんでしょうか(^^;)?知命にはほど遠い心境のワタシはいい年をして時には占いをしてみたくなるのですが、やっぱり意味ないですね(^^;)
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电影地图

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 このページは映画と音楽が中心になってきたので、どうも本を取り上げにくくなってきました。ならば、こんな本はどうかと最近寝しなに眺めている本を紹介します。

 書名は电影地图。この書名が示すとおり、映画の舞台となった中国各地を旅するためのガイドブックです。銀川にある西部影视城(作家張賢亮の経営になるという)で「紅高梁」の映画セットは実際に見学したことがありますが、あれは実際には映画ロケをした場所からセット類を全部運んできたもので、実際のロケ地ではないようです。ならば映画をとった実際の場所を見てみたいというのは人情ですが、普通そこまでヒマがありませんから、だいたいは諦めるのが相場です(^^;)

 ところが、この著者は映画のロケ地を丹念に一つ一つ歩き回り、まとめたのが本書というわけです。いちおう旅行ガイドというのが建前なので、簡単な旅行ガイドも付いていますが、これはイイワケのようなもので、ほとんど実用的な意味はありません(^^;)私のように仮想的な旅行を楽しみたい読者向けの書物として楽しむにふさわしい書と言えるでしょう。新しいところでは「HERO(英雄)」の舞台は相当力を入れて紹介していますし、山西の大邸宅を舞台にした「大紅燈籠高高掛」も言及されています。台湾、マカオなども紹介されているのですが、これは明らかにおざなり。これなら収録しなきゃいいのに、政治的配慮ですかねぇ(-_-)

 同じシリーズとして、唐詩地図、宋詩地図も出ているそうです。こっちは類書が多いので凡庸かも知れませんが、見てみたいですね。
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《2046》

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ウォン・カーウァイの2046、やっと新宿で見て参りました。久しぶりの新宿文化シネマはこぎれいになって、ミニシアターに変貌していて、画面が小さかったのが残念ですが、映画は非常に良かった。

 ただ、この映画《花様年華》を見ていない人が楽しめるかというと疑問だし、一回で見て理解できるかどうかというと分かりにくい映画であることも確かですね。私の場合、事前に海外発売のDVD(中国発売の正規版、北京語音、字幕無し)で、見ていたので、楽しめたと言えるでしょう。(実際にロードショーで見るまでは書いてはいけないと思ったので控えていたのですが)

 2046という映画のタイトルは小説中の作品名でもあり、映画は2つの世界を往還しつつ描かれます。

A,主人公の小説家の恋愛模様を描く現実

B,近未来世界たる2046へと向かう列車を舞台とする小説の世界空間

 この二つの世界の主軸はあくまでもAにあるのですが、フィクションたる小説世界であっても結局は現実世界のありようを反映していますから、王菲(A:ホテルの娘、B:列車服務員のアンドロイド)や劉嘉玲(A:シンガポールの女、B:列車服務員のアンドロイド)のように、両方の世界に登場する人物も現れます。

 2046という所は、失った記憶をすべて取り戻せる世界であると説明されており、我が国の誇るトップスターたるキムタク(^^;)は、小説世界における主人公役として登場します。

 この映画をもし一言で評するなら「喪失感」といえるでしょう。主人公にとって、それは失われた恋人であり、永遠に満たされない理想としての愛なのかも知れませんが、この恋愛を通して表現される喪失感は一つの隠喩であって、映画の意図するものは現在の香港に生きる人々が感じざるを得ない喪失感なのではないかと思います。

 この映画を見ていて、改めてウォン・カーウァイがなぜ村上春樹が好きなのかが良く分かった気がします。

 それから余り誰も言わないようですが、ウォン・カーウァイの映画って、ほんと私(わたくし)小説的だな…と思います。私小説なんて読んだことのある人は誰もこんな映画を見ないのでしょうが、この映画も小説家が主人公で、その主人公は安ホテルでエロ小説を書きながら、隣の男女の交歓を盗み聞きしたり、あるいは逆にされたりしていて、まるで日本の私小説を読んでいるような気がします(^^;)恐らくはこうした環境というのは、多くの評論で指摘されるとおり、大陸渡来者として貧しい幼少年期を過ごした監督自身の経験するところだったろうと思いますが。

 作品を論ずるには準備が足りませんが、中国版(DVD)と日本公開版とで少しバージョンの違いを感じました。2046の小説世界の部分がやや多いこと(キムタクの出演時間が増えた…(^^;)、あとは中国版では忌避される床頭戲が若干増えていることでしょうか。キムタクとの絡みが多い王菲ファンの私としても、日本版の方が嬉しいです。日本公開版は1度しか見ていないので、やや正確さに欠けると思いますが。

 もう一つ気になったのは最後の梁朝偉が章子怡にいうセリフが日本版と中国版で違っていたこと。日本版では梁朝偉のセリフが広東語で字幕の日本語でしか確認できなかったのですが、中国版では北京語で「俺には貸せないもの(愛情)があるのだ」(カッコ内はワタシの解釈)と言って二人は別れます。この方がエンディングとしては良いと思うのですが、日本版ではそういっていませんね。ネタバレの恐れ大なので、そちらは省きますが。広東語をダイレクトに理解していたわけではないので、字幕翻訳者のトチリの可能性もありますが、疑問として書き残しておきます。

 最後は完全な個人的な好みですが、王菲のアンドロイド、なかなか良かったですよ。こういうのが似合う人ですね。あとは章子怡。こういう役が似合いますね。Loves十面埋伏での役はミスキャストでしたが、これを見ると、見事にはまっています。見直しました。ウォン・カーウァイの良いところは、その役者の地の味を引き出すところですね。

 見ていない人は絶対見ないと後悔しますよ(^^)。
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《Stefanie》

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が、やっとこさ今日届きました。香港から十日余りかかっていますが、こんなものでしょう。オマケで試聴版のCDがついてきましたが、正規版と一緒に届くのでは余り意味がないですね。単なるコレクターズアイテムだな、こりゃ。私には余り嬉しくないですね。VCDでMTVでもおまけに付けてくれたら良かったのにという感じですね。ま、早速朝夕の行き帰りに聞くことにします。ここしばらく王心凌がヘビィローテーションだったので、新鮮です。
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趙薇の新譜


赵薇的新专辑暂定名为《11月的雨》,预计今年11月推出。为了能在演唱上有所突破,赵薇这次狠下功夫。在新加坡录音的一个多星期里,她天天游泳30分钟以上来锻炼肺活量。“在新加坡生活得很开心,有得吃又有得购物,所以很怕自己发胖,于是天天做运动。”她笑说。


まもなく発売のようですが、シンガポールで録音した久方ぶりのアルバムが出るようですね。これまでのものを聞いても、趙薇は決して下手ではないと思います。音楽性については余り節操がない感じがするのですが、その点はプロデューサーまかせなのでしょう。水泳で鍛えた(?)肺活量で歌った作品、楽しみです。でも、30分じゃ足んないような(^^;)気もします。

 YesasiaのプレオーダーではAfloat というタイトルですね。こちらが正式名称でしょうか?
 このアルバム制作が終わったら、ご褒美に一ヶ月ほど休養にはいるようですね。トラブルが多いので、大変なようです。お気の毒としか言いようがありませんが。
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千機變II

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今日で早稲田祭の連休も終わりです。多少秋学期後半に向けての準備も出来たので、ほっと一息です。けっこう一週間の休みは貴重でした。ハズレもあったけれど、いろいろとDVDも見られたし。

 昨日さっそく千機變II、見てみました。しかし、期待が大きかったせいか、やや期待はずれです。舞台は女王が支配する女人国。男は奴隷として売買されるという完全な女性上位社会です。この国の女王が極端な男性嫌いであるため、男性は極端なまでに虐待されている状態です。この状況を打破するため、皇帝星(神に認められた男性皇帝)を探し出し、隠された神剣を見つけ出さねばなりません。そうはさせまいとする女王と反体制派が争うというのが映画の構図です。

 さすがに多額の予算をかけて撮影しただけに、CGの仕掛けも凝っているし、雲南でのロケで風景もきれいです。しかし、背景設定(女人国)が極端すぎて、私の好みに合わないせいか、最後までついて行けませんでした。もったいない。

 見終わってから知ったのですが、主演の房祖明(皇帝星となる)はジャッキーチェンの息子なんですね。役柄設定からして、お人好しの気の弱い男という設定で、どうしても気に入らなかったのですが、これを知って謎が解けた感じです。ロードオブザリングを思わせるところがありますが、やはり、ここぞというところは格好良く決めてくれないと、映画としてしまらないのに、房祖明は最後まで神の剣に振り回されているだけで、余りいいところがありません(@_@)。

 この程度の役者を主演に据えてしまったから、こういうストーリー設定になったのか、それとも房祖明自身は良い役者であるのにストーリー設定が悪かったのか、何とも言えませんが、出来は今イチですね。

 あ、でもチョイ役で出ていた范冰冰、やっぱり良かった。きっと私だけなんでしょうが、これまで还珠格格での印象が強くて、評価が低かったのですが、本当に改めないといけません。
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千機變I

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 このところ連日のように深夜零時を過ぎると映画を見ています。いかんな…2時間弱の映画もつまんなければ早送りであっという間に見終わってしまいますが。

 千機變Iは2003年夏公開の映画ですが、アイドルTwinsをメインに据えた映画ですから、余りというよりも、全然期待していなかったのですが、北京の行く先々で勧められたので、買ったまま放りだしてあったものです。今年千機變IIも公開され、とくにIIの方は素晴らしいとの評判です。

 とりあえず千機變Iを見たところでの感想ですが、思っていた以上に良かったです。香港映画の王道を行く、娯楽映画といえるでしょう。冒頭の場面はハリーポッターシリーズのパクリじゃないかという位よく似たキングクロス駅の構内のような場面から始まります。でも、一旦始まれば、中身は全然違います。吸血鬼vs反魔連盟との戦いが始まります。

 そもそもタイトルの千機變とは何か。

甚麼是「千機變」?傳說世界有兩本創世奇書,一本是「聖經」﹔一本是中世紀流傳的魔誡,而這本魔誡裡面記載了有關「千機變」的預言,它預言了「聖經」沒提及的第二次創世紀:活在黑暗中的幽靈戰魔,終有一天重見光明,取代人類」。幽靈戰魔族深信「千機變」是神賜予的指引,為他們擺脫被人類欺壓近千年的命運,並暗示了幽靈戰魔可取代人類成為地球的主人,就如數千萬年前,人類取代恐龍一樣。


 全部訳すのは面倒なので省きますが(^^;)、要するに悪魔の創世記の予言であり、悪魔が人間に取って代わり地球を支配することを予言するもののようです。その予言を実現するために吸血鬼の王家に伝えられる秘宝の書を開くために暗躍する吸血伯爵がいて、彼らは夜ごと人間達を襲います。その吸血鬼一族から人間を守るために戦うのがReeve(鄭伊健)ら光明獵人隊です。Twinsの鍾欣桐はReebeのパートナーGipsyとして、蔡卓妍は妹役Helenで登場します。この妹、兄のことも考えず、同じ吸血鬼でも善玉である吸血鬼王族の王子kazaf(陳冠希)と恋に落ちてしまいます。この王子、血のワインは飲むのですが、人間を直接襲って血を吸おうとしないため、命を落としかけたりして、Helenに助けられます(^^;)
 見どころは何と言っても最後の悪魔の予言書をめぐる息詰まる攻防ですが、香港らしいコミカルな隠し味が随所にあって楽しませてくれます。その仕掛けの一つが、解毒剤の存在で、光明獵人隊は戦闘時に必ずパワーアップのために吸血鬼の血を飲みますが、吸血鬼そのものとならぬため戦闘後は解毒が必要です。その解毒剤がバナナ油(?)です。さすがに鄭伊健、なかなか笑かしてくれます。
 この映画にはインファナルアフェアにも出ていた黃秋生、陳冠希が出ていて、趣向は全く異なりますが、陳冠希のファンにもお勧めです。第2作は全く趣向が変わってTwinsのほかは殆ど総入れ替えのようですが、陳冠希だけでは出ているようです。こちらの評判の方が高いので、楽しみです。
 そうそう、この映画の冒頭には鄭伊健の最初のパートナーとして何超儀も出ていました。キングクロス駅風のプラットホームを舞台に吸血鬼軍団と戦う二人。とはいえ、多勢に無勢、二人は辛うじて勝利するものの、女性隊員はその犠牲となり、盟主である吸血伯爵も蝙蝠に変じて逃亡します。その犠牲者が何超儀なんですね。最初の5分で出番は終わり…ちょいと可哀相でした。
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謝霆鋒主演作2本立て

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 週末から文化の日と余裕があったので、二本選んで見たのですが、どっちもB級映画ですね…一本目は謝霆鋒、林嘉欣主演の「恋愛行星」ですが、交通事故で突然この世から去らざるを得なかった女の子がダンスへの思いを捨てきれず、謝霆鋒演ずる郵便配達の男の子に変わり身となってもらい、一週間だけ、この世に残るというお話。いきなり林嘉欣演ずるヒロインが突然死んでしまうのもびっくりですが、その後の展開にも無理がありすぎ。見どころてんこ盛りになるはずが、無理矢理話を圧縮しすぎて、ダイジェスト版を見ているような感じです。死後の世界にニコラス・ツェーが乗り込んで行く場面なんか、短すぎ。もっと色々描きこんだ方がよいところですが、あっという間に終わってしまいます。ぜんぜん美人じゃない林嘉欣が意外といい味だしています。

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 二つめが趙薇と謝霆鋒が主演する「玉觀音」これはビッキーが出ているので、結構期待していたのですが、ちょっとひどいんじゃないでしょうか。初共演の謝霆鋒もお気の毒。

 趙薇は麻薬捜査の警官を演じます。すでに新聞記者のフィアンセがいるものの、勤務地が離れすぎていて、なかなか結婚に踏み切れません。そこに謝霆鋒演ずる青年と偶然知り合い、二人はドライブに出かけた夜嵐に遭ってしまい、偶然深い関係に踏み込んでしまいます。そのことを悔やんでヒロイン(趙薇)は別れを告げますが、後日麻薬捜査で彼が実は麻薬の売人であったことを知り、愕然とします(幾らなんでも話がうますぎ…)。その結果、彼の自宅を知っているヒロインの証言により、彼の父母も含め麻薬売買に従事する一家は警察の捜索を受け、壮絶な銃撃戦の末、父は死に、母は銃殺されます。この恨みを晴らすため、生き残った謝霆鋒演ずる青年は復讐を誓い、趙薇を追います。その時、趙薇はすでにフィアンセと結ばれ、子供も生まれていましたが…というお話です。この後はさすがにオチにつながるので書かない方がよいでしょう。

 でも、最後まで見た感想としては、幾ら悲劇にしても、これでは余りに救いがないのではないかというものでした。監督は「女人四十」をとった許鞍華ですが、この人にサスペンスを取らせるのは間違いだったという気がしますね…それに以上jのストーリーは回想形式で語られていて、更なる悲劇の伏線が…そこまで構造に凝るなら、サスペンスは辞めた方が良いと思うぞ。

 うーん、こうして見て行くと、謝霆鋒の主演映画で良いものって、あるんだろうか?彼自身の演技はそう悪くないと思うのですが、よほど監督に恵まれていないのかな…?
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